桃色アルバム
「ほんとに、迷惑かけてごめんなさい」

放課後、ケイタたちは上野の家に集まった。


「ゆりか、顔上げろよ」
「そうだ。みずくせえ」

上野と崎野が言うと、ゆりかは照れくさそうに頭をあげた。


「もう、あたしたちのグループからぬけるなんて、言わないでよ」
「わかってるよ」

顔を見合わせて笑い出した。


「よかったな、すぐ仲直りできて」
「間宮なんて、ゆりかのことが心配で眠れなかったんだぞ」

「えっ、じゃあそのクマ、私のせいなの!?」

驚いてケイタの顔をまじまじと見た。

「川嶋、それはいわねえ約束だぞ」

ジロリとケイタが見ると、川嶋は笑って肩をたたいてきた。

「ごめんね、間宮。あたしのせいでパンダにさせて」
「パンダはねえよ。そんなにひどいのか?」

ケイタが悲鳴をあげると、みんなが笑い出した。

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