桃色アルバム
「これっきりかもしれないし・・・なあ、さとこ。もうちょっと様子をみたら・・」

「あん?あたしにっこまでやられて黙ってろとでも言うのかい」
「そ、そういうわけじゃ・・ごめんなさい、殴らないで」

ケイタはあっさりと引き下がってしまった。


「何やってるんだよ、アホかおまえはー」
「アホとはなんだよ!じゃあ自分でいけよ」

ケイタが崎野を小突くが、崎野はでていかなかった。


「犯人とっつかまえて、思い知らせてやる。あたしをなめんじゃないわよ」

「もちろん、みんなも協力してくれるよね?」と悪魔のような笑顔で見られ、ケイタたちは狂った人形のように頷くしかなかった。



「とにかく、明日から早く来て見張っとこうよ。みんなでね」

そう言って、教室に戻っていった。
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