桃色アルバム
次の朝。
7時10分に学校に集合だったが、ケイタは7時前に着いてしまった。
いつものざわめいた生徒の声がない。
あるのは、グラウンドの奥からかすかに聞こえる野球部の朝練の声だ。
のろのろとくつ箱に向かう。
そのとき、ケイタの反対側から足音が聞こえた。
この時間帯にケイタらと朝練のやつら以外の生徒が来ているはずがない。
―先生かな。
最初はそう思ったが、あの教師たちがはいている底の分厚い靴ではない。
ケイタがはいているのと同じ、薄いうわぐつだ。
とっさにケイタは2組のくつ箱の後ろに隠れた。
ひとりの女子があたりを見渡しながらそろそろと2組のくつ箱へ近づいてくる。
ケイタはドキドキしながら身を潜めた。
7時10分に学校に集合だったが、ケイタは7時前に着いてしまった。
いつものざわめいた生徒の声がない。
あるのは、グラウンドの奥からかすかに聞こえる野球部の朝練の声だ。
のろのろとくつ箱に向かう。
そのとき、ケイタの反対側から足音が聞こえた。
この時間帯にケイタらと朝練のやつら以外の生徒が来ているはずがない。
―先生かな。
最初はそう思ったが、あの教師たちがはいている底の分厚い靴ではない。
ケイタがはいているのと同じ、薄いうわぐつだ。
とっさにケイタは2組のくつ箱の後ろに隠れた。
ひとりの女子があたりを見渡しながらそろそろと2組のくつ箱へ近づいてくる。
ケイタはドキドキしながら身を潜めた。