桃色アルバム
「これ、今朝間宮がとったんだ」
そう言って、デジカメを見せる。
「ちゃんと顔まではっきり撮れてるよ。これでもまだやってないって言うのかい」
さとこの低い声で一瞬ひるみ、ぐっと唇をかみ締めた。
「なにが目的でやったんだよ」
渡部がなぎの前に仁王立ちになる。
「川嶋のことが好きなんだよね」
ゆりかが横から言う。
そんなこと、あっさり言っちゃっていいのか、と思ったけど、なぎはコクンと頷いて言った。
「最近、川嶋くんと高橋さんが仲いいってクラスの女子が話してるの聞いて・・」
「あんなしつこく手紙渡したら、川嶋がひくと思ったんだ」
上野が横から言うと、また頷いた。
「ぼくがさとこに確認したのは、計算外だったんだね」
川嶋が優しく言うと、なぎが顔を上げて、川嶋の目を見た。
そう言って、デジカメを見せる。
「ちゃんと顔まではっきり撮れてるよ。これでもまだやってないって言うのかい」
さとこの低い声で一瞬ひるみ、ぐっと唇をかみ締めた。
「なにが目的でやったんだよ」
渡部がなぎの前に仁王立ちになる。
「川嶋のことが好きなんだよね」
ゆりかが横から言う。
そんなこと、あっさり言っちゃっていいのか、と思ったけど、なぎはコクンと頷いて言った。
「最近、川嶋くんと高橋さんが仲いいってクラスの女子が話してるの聞いて・・」
「あんなしつこく手紙渡したら、川嶋がひくと思ったんだ」
上野が横から言うと、また頷いた。
「ぼくがさとこに確認したのは、計算外だったんだね」
川嶋が優しく言うと、なぎが顔を上げて、川嶋の目を見た。