桃色アルバム
こんなワケのわからない暗号、ひとりで解けるはずがない。

それに、早くみんなと仲直りしたい。

―もしかしたら、これを通じて仲直りできるかも・・・

そうは思っても、切り出せる勇気がなかった。



何分たっただろうか。

ケイタはぎゅっと目を瞑った。

「・・あのさ」

おずおずと言うと、みんなが暗い目でこちらを見てくる。

「・・・・なんか、こんな紙がおいてあったんだけど」

そう言って、上野を見る。
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