桃色アルバム
「川嶋!!!」

「あ、結構はやかったな」

ボロボロのドアを思いっきり開ける。

基地の保健室。その真ん中に川嶋は座っていた。

ニッコリして入り口に立っているケイタたちを見ている。


「どういうことだよ」
「仲直り大作戦さ」

おもしろそうに笑いながら言う。

「仲良くなってるじゃないか。作戦成功だな」
「おまえ・・・・・」

ケイタたちはことばをなくしてしまった。

「みんなガンコだから。あのまんまじゃ仲直りできないままだったろ。そこで俺が考えてやったんだよ」
「よけいなお世話だぜ」

「カンタンだったろ。おまえ等の頭でも分かるようにしておいた」
「どこまでナメてんだよ?」

渡部は口を尖らせている。
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