桃色アルバム
「よかったな。仲直りできて」
「俺らはまだだぜ」

そう言ってケイタと渡部、ゆりかが前に進み出た。


「悪かったな」
「ああ、気にしてないよ。こっちこそごめん」

そう言って3人で握手した。
後ろで見ていた上野たちが拍手する。



「ケンカするほど仲がいい、ってことかね」
「ケンカしないで一緒にいる友達は、本物の友達じゃないって言ってたよ」
「俺たちは、親友だ。これからも、よろしくな」


7人でこぶしをぶつけ合った。


今回のことで、より友情が深まった気がした。

個人の思いを、ぶつけあえた気がした。

悪いところや良いところを言い合える友達ができた喜びを、ケイタは忘れないでいようと思った。

これから先は長いんだから、いっぱいケンカすればいい。

ケンカして、みんなで大人になっていこう。

笑いあう仲間たちがケイタを呼んでいる。

ケイタは駆け出した。
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