桃色アルバム
突然の電話
「ぅ~・・さみぃ・・・」

冬休みはあっという間だった。
何回も、みんなで遊び、いろんなところに行った。

そして、冬休みが終わったと思うと、3学期もすぐに過ぎてしまう。

今日は終了式だ。

―みんなで大ケンカしたっけ。


あれからもう何ヶ月たったんだろう。
今でも、あのときの光景が浮かび上がってくる。

時がたつというのは、早いものだ。

そんなことを思っていると、いきなり背中をおされた。

「間宮、あんた何ひとりでニヤけてんの」
「さとこ。いや、ちょっと思い出し笑いだ」
「相変わらず変なヤツだねぇ」

さとこがケイタの横に並び、笑う。

「もう、3学期も終わりなんだねえ」
「ああ。早いよなぁ」

さとこが空を見ながら、手に息をふきかけた。
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