桃色アルバム
気づくと、みんなが笑いをやめてしらけた顔になっている。

ケイタと同じことを思っているのだろう。

強がっていても、やっぱり心配で心配で。

そして、その心を隠すように笑い、おどけている。




体中に鳥肌がたった。

「・・・ねえ、UNOしようよ」

さとこが、思い切って言った。
それにみんながのろうとする。

だが、それでもまだぎくしゃくしたままだった。


ケイタは必死にUNOに集中しようとしたが、さっきの思いがぬけないまま、いつの間にか眠っていた。


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