桃色アルバム
昼休み。
今はちょうど1時だ。
グラウンドには、校舎側に間宮、上野、渡部、崎野、川嶋、さとこ、ゆりかの7人。
反対側に向き合うようにして、水野、柳、谷川、吉田、池浦、坂田、北浦の7人が集まっていた。
そのほかには、誰一人としていない。
校舎の窓からは、たくさんの顔がのぞいていた。
上野たちが呼びかけたのだろう。
始まるのを今か今かと待っている。
「なんか、緊張するね」
ゆりかが心臓をおさえて言う。
「ルールを説明するぞ」
坂田が言った。
「まず、両方から3人、おにを決めてもらう。おには、これをかぶれ」
そう言って、手に持っている4つの帽子を上にあげた。
「そして、おにが相手チームのやつを全員つかまえたら、その時点で終了だ」
結構かんたんなルールだな、とケイタが思っていると、坂田が「ただし」と付け足した。
「それだけじゃ面白くねえから、同じチームのやつに体のどこかをタッチされたら、動けるようにしていいことにする」
「こおりおにみたいなモンだね」
さとこがうなずいた。
「じゃ、おにを決めようぜ」
川嶋が言った。
「こっちからは、谷川、池浦、吉田の3人だ。そっちはどうだ?」
「俺たちは、さとこ、崎野、俺だ」
上野が言う。
「じゃ、はじめようぜ」
観客がいっきに騒がしくなった。
「レディー・・ゴー!!」
青空のしたに、いくつもの生徒の声が重なった。
今はちょうど1時だ。
グラウンドには、校舎側に間宮、上野、渡部、崎野、川嶋、さとこ、ゆりかの7人。
反対側に向き合うようにして、水野、柳、谷川、吉田、池浦、坂田、北浦の7人が集まっていた。
そのほかには、誰一人としていない。
校舎の窓からは、たくさんの顔がのぞいていた。
上野たちが呼びかけたのだろう。
始まるのを今か今かと待っている。
「なんか、緊張するね」
ゆりかが心臓をおさえて言う。
「ルールを説明するぞ」
坂田が言った。
「まず、両方から3人、おにを決めてもらう。おには、これをかぶれ」
そう言って、手に持っている4つの帽子を上にあげた。
「そして、おにが相手チームのやつを全員つかまえたら、その時点で終了だ」
結構かんたんなルールだな、とケイタが思っていると、坂田が「ただし」と付け足した。
「それだけじゃ面白くねえから、同じチームのやつに体のどこかをタッチされたら、動けるようにしていいことにする」
「こおりおにみたいなモンだね」
さとこがうなずいた。
「じゃ、おにを決めようぜ」
川嶋が言った。
「こっちからは、谷川、池浦、吉田の3人だ。そっちはどうだ?」
「俺たちは、さとこ、崎野、俺だ」
上野が言う。
「じゃ、はじめようぜ」
観客がいっきに騒がしくなった。
「レディー・・ゴー!!」
青空のしたに、いくつもの生徒の声が重なった。