桃色アルバム
「で、どうだ?はじめられるのか」

川嶋がみんなを見渡す。

「もうちょい休ませて・・・」
「休憩でさ、遊びにいこうぜ」
「そうだ、花火とか」

ケイタが言うと、女子がキラキラした目で振り向いた。

「花火、それいい!!!」
「やりたいね」

きゃぴきゃぴと騒ぎ出す。

「ね、今日の夜やろうよ!!」
「女子は気が早いぜ」

渡部があきれたように言った。

「いいじゃん。何事でも早いほうがいいんだよ」
「いいんじゃないのか。な、上野、川嶋」

ケイタが振り返ると、ふたりともうなずく。

「金は?どうする?」
「割り勘だろ」
「いくらするんだ?」
「いくつ買うの?」

いろいろな疑問が浮かび上がり、全員頭を抱えた。
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