桃色アルバム
そういえば。
どうして、今になってやりたいと思ったんだろう。

―それはたぶん・・・・

「おまえらとなら、楽しいと思ったんだよ」

悪いか、とケイタがニラむと、上野が笑い出した。

「悪かねえさ。やろうぜ」

上野が言うと同時に、川嶋がリビングに入ってきた。
その手には、トランプやUNO、プレステなどがある。

「8時まで、遊びつくそうや」
「まずは、UNOだよ」

そう言って、さとこがUNOを手に取った。

「ここにあるの、全部やってしまおう」
ゆりかとさとこが顔を見合わせて笑った。
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