桃色アルバム
「どうすんだよ、あの二人までいなくなったら」
3人がうなっている間、ケイタはひとりおたおたしていた。
途中でさとこから、「うるさい」とビンタされた。
「助けにいくしかないでしょう」
「上野と崎野も帰ってこないしな」
「じゃあ川嶋。あのふたりもまさか・・・・・」
ケイタは自分の顔から血の気がさめるのを感じた。
「そんなこと、まだ分からないよ。どっちにしろ、ほうっておくわけにはいかないだろ」
「そりゃそうだけど・・・・」
「間宮。あんたも男ならしゃきっとしな。ほら、背筋のばして」
バン、とさとこに背中をたたかれ、ケイタはむせた。
「いてぇな」
そう言って振り返ると、もう3人は墓場へと消えていくところだった。
「早くきてくださいよ、間宮くん」
「何か俺のあつかいひどくねえ?」
変なもやもやを残しながらも、ケイタは3人の霧がかかる背中をおいかけた。
3人がうなっている間、ケイタはひとりおたおたしていた。
途中でさとこから、「うるさい」とビンタされた。
「助けにいくしかないでしょう」
「上野と崎野も帰ってこないしな」
「じゃあ川嶋。あのふたりもまさか・・・・・」
ケイタは自分の顔から血の気がさめるのを感じた。
「そんなこと、まだ分からないよ。どっちにしろ、ほうっておくわけにはいかないだろ」
「そりゃそうだけど・・・・」
「間宮。あんたも男ならしゃきっとしな。ほら、背筋のばして」
バン、とさとこに背中をたたかれ、ケイタはむせた。
「いてぇな」
そう言って振り返ると、もう3人は墓場へと消えていくところだった。
「早くきてくださいよ、間宮くん」
「何か俺のあつかいひどくねえ?」
変なもやもやを残しながらも、ケイタは3人の霧がかかる背中をおいかけた。