桃色アルバム
「ゆうさんまで何笑って・・・・・」

そこまで言って、急に世界が反転した。

「・・・・あんた何やってんの」
上から声が聞こえる。

ケイタは、ぬかるんだ地面から顔を上げた。

「ぶっ」

川嶋がふきだした。

ケイタの顔は、顔から泥につっこんだせいで頬が真っ黒になっていた。
鼻にも点々と黒い泥がついていて、顔だけパンダの状態だ。

「大丈夫ですか?」
「パンダ、パンダがいるよっっ」

腹を抱えてさとこが爆笑している。

「笑い事じゃねえだろ、さとこ!」
「だって・・・っ」
「だってじゃねえよ。おい、おまえらも何で笑ってんだ」

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