桃色アルバム
川嶋とゆうも、後ろを向いたまま笑いをこらえている。

「あんた、どこまでバカなんだい?」
「バカじゃねえよ!なんか、足がひっかかったんだ」
「間宮、さっきも同じようなこと言ってなかったか?」

川嶋がティッシュを取り出し間宮の顔を拭きながら聞く。

「ぶふっ・・・ああ、2回目だぜ」

ぺぺっと口に入った泥を吐き出す。
苦味が口の中に広がり、顔をしかめながら立ち上がった。


「でも、カッコ悪いねえ」
あきれたようにさとこがケイタを見る。



「悪かったなぁ」

ドン、とこぶしで横にあった細い木を殴ると、ザザァッ・・と音がした。

ザザザザザッ・・・ダン!!

「ひっ・・うわああああああああああああ!!」
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