桃色アルバム
「いったー・・何すんのよ」
「なんでゆりかが木から落ちてくるんだ?」

川嶋がゆりかの目をのぞきこむ。

「それは・・・・・・」

「おい、ゆりか何やってんだよ」

上のほうから声がした。
見ると、木の上の枝に崎野が座っている。

「計画が台無しじゃんか。せっかくいいカンジだったのにさ」

「そうふくれんなよ。いいじゃねえか、間宮の泥顔も見れたことだし」

反対側の木には、上野が座っている。


「あんたたち、何で・・・」

さとこが言いかけると、前から渡部が歩いてきた。
< 92 / 216 >

この作品をシェア

pagetop