ちょっと、ひと息つきませんか?
1翔の一念発起
店内のお客は二人の男性だった。窓側のテーブル席に向かい合う形で一人は俯いた状態で、もう一人は足を組んでスマートフォンを滑らかに操作していた。
若い二人だった。
スマートフォンを操作している男性は癖毛な髪を軽く整髪料で整えていた。能面のような小顔に切れ長のやや垂れ気味のくっきりした目と細い鼻、薄い唇といった面立ちで体格も細身で組んでいる足も長く見るからにイケメン男性の部類に入る。
もう一人は、こちらも相当な癖毛で俯いたまま髪で顔が覆われているので、はっきりと顔は伺えなかった。イケメン男性と同じ細身ではあった。
「ああ、おもろかった~。なあ、あの映画見てよかったやろ?」
イケメン男性が地味目な側に声をかける。二人は、映画の帰りのようだ。
「う、うん。おもろかった…気になってた映画やってん…」
地味側がようやく顔を上げ、ぼそぼそと答える。その顔は、童顔にくっきりとした目鼻立ちであった。とくにぷっくら太めの唇が余計に拍車をかけていた。こちらもイケメンの部類に入る。
「せやろ。ずっと気になってたいうてたよな。俺も気になっててん」
「うん。あのセイバーでのアクションはスクリーンで見たかった…」
「けど、一人では行かれへんねやろ?」
「…うん、ありがと」
どうやら、最近数年ぶりに新たに制作された話題のSF映画の話しをしているらしかった。
若い二人だった。
スマートフォンを操作している男性は癖毛な髪を軽く整髪料で整えていた。能面のような小顔に切れ長のやや垂れ気味のくっきりした目と細い鼻、薄い唇といった面立ちで体格も細身で組んでいる足も長く見るからにイケメン男性の部類に入る。
もう一人は、こちらも相当な癖毛で俯いたまま髪で顔が覆われているので、はっきりと顔は伺えなかった。イケメン男性と同じ細身ではあった。
「ああ、おもろかった~。なあ、あの映画見てよかったやろ?」
イケメン男性が地味目な側に声をかける。二人は、映画の帰りのようだ。
「う、うん。おもろかった…気になってた映画やってん…」
地味側がようやく顔を上げ、ぼそぼそと答える。その顔は、童顔にくっきりとした目鼻立ちであった。とくにぷっくら太めの唇が余計に拍車をかけていた。こちらもイケメンの部類に入る。
「せやろ。ずっと気になってたいうてたよな。俺も気になっててん」
「うん。あのセイバーでのアクションはスクリーンで見たかった…」
「けど、一人では行かれへんねやろ?」
「…うん、ありがと」
どうやら、最近数年ぶりに新たに制作された話題のSF映画の話しをしているらしかった。