チョコよりも俺が欲しいのは
私はこの場所に居たくなくて、この場から離れようとした時だった。
「莉奈?」
誰かが私の名前を呼んだ。
振り向くとそこには光輝が居た。
よりによって泣きそうな顔をしてるのを光輝に見られるなんて…。
私はシカトしてまた前を向いて歩き出した。
「お、おいっ!」
光輝はそう言って私の肩を掴み自分の方へ振り向かせた。
「泣いてんのか…?」
私は限界だったんだ。
「あんたに関係ないでしょ!!」
そう言って光輝の腕を振りほどいた。
「いつも強がってるお前が泣いてるのに放っておけるかよ!
何があった?もしかして元彼絡みか?」
そう光輝が言って私は涙が止まらなくなった。
光輝は察してくれたのか、私の肩を抱くように歩き出し、少し歩いた場所に小さな公園がありそこへ連れて行った。