切れない糸。
「ねぇ、みんな!
仁愛ってね、蓮くんを探しに東京まで行ったんだよ」


「美夜…!」





止めたけど、美夜に大丈夫だから、と言われる。






「カッコよくない?
幼なじみのために…両親たちのためにさ。

自分犠牲にしてまで知らない街で生きようとしてさ。

それで、蓮くんと出会って…恋して。

私は誰かのために自分、犠牲にはできない。

だけど出来る仁愛を尊敬するよ」





「美夜…」


「どうせ、仁愛なら蓮くんと同じでNo.1でしょ?」




私は静かにコクンと頷いた。
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