切れない糸。
***






蓮の高級車で走ること約8時間。

すっかり東京に染まった私たちは浮いて見えた。





ーギュッ


「蓮…?」

「わり。今だけ…」





蓮は相当、不安なのか私に抱きついてきた。


私はそれを受け入れる。





「蓮…
大丈夫だよ、きっと」



不安がる蓮の背中をポンポンと優しく撫でながら、ギュッと抱きしめた。
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