切れない糸。
「ホスト…」

「ごめんな、母さんも父さんも…」


「…まぁ、今はここにいる。
生きててくれてよかったよ」






蓮は少し目に涙を浮かべていた。







「仁愛は?」

「あ…私も。夜の仕事してる」

「え…」


「家を出たのは大学行く為じゃなくて…
〝蓮を探すため〟なの…!ごめん!」







私は必死に頭を下げた。
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