「先輩。」
ん…?

でももう一人うしろにいる。

龍貴さん?

それとも違う人?

私は龍貴さんであることを願う。

どうか龍貴さんでありますように…。

「ぁ」

龍貴さんだ。

私は見てた。

無意識に…なーんて。

すると龍貴さんの目線は前を歩くキャプテンから私へ。

…………。

目っ、目合った!?

それから少しして逸らされる。

「さっき龍貴さん、美湖のこと見てたよ!ね!?」
< 10 / 60 >

この作品をシェア

pagetop