「先輩。」
「なにが、あの日、なにがあったか話してもいい?」

「え?」

「あ、ごめん。めい、わくになるよね…ごめん、忘れて?」

「話せ」

「え」

「話せって。迷惑とか、思ってないから」

ほんとに?

ほんとに迷惑じゃないの?

私、話すけどいいの…?

「あ、あの日ね…」

あの日、

保健室で見てしまったものを全て話した。

「ってことがあったんだけど…」

「……。」

あれ…

無言?
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