「先輩。」
「洸?」

「美湖。お前が好きだ」

“好き”と言われて今さっきまで言われたことを思い出す。

私、洸に告白されたんだ。

「洸…どうしたの?」

冗談、だよね?

「嘘なんてついてないからな。返事、待ってるから」

「え、ぁ、ちょっと!洸!」

洸は保健室から出て行った。

洸がいなくなったのを確認するとはぁぁぁ、と大きなため息をついた。

私今までに洸に悪いことしちゃってたんだ。

洸のこと知らないで龍貴さんのこと…。

洸、ごめん、ごめんね。

私、こんな最低な人だから。
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