「先輩。」
それに私といたって洸がつらいだけだよ。

私の気持ちはまだ変わらない。

まだ龍貴さんのことが好きだから。

他に好きな人が居るのに付き合うなんて失礼だから。

洸、ごめんなさい。

私、今はまだ龍貴さんのことが好き。

私、諦め悪いね。

…だから、洸の告白には答えれないよ。

洸。

私なんかを好きになってくれてありがとう。

私も洸のこと好きだよ。

でも私の洸への“好き”は“友達として”だから。

ほんとにほんとに…

ありがとう。

フって、洸との関係を崩すのも嫌だけど、洸への気持ちがなくて付き合いたくない。

私は制服のポケットに入ってるケータイを取り出し洸へメールをすることにした。

送るメールの内容は決まってる。

『ごめんなさい。』

言いたいことがまとまらなくて一言になったけど。

送信ボタンを押すとすぐ画面に“送信完了”の文字があらわれる。

これで…いいんだよね。
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