「先輩。」

答え

────────

目を開けるとそこには一面に広がっている花畑。

向こうからは頭の上に輪っかを浮かせている全身白い服を身にまとっているひと。

ここは、

どこ?

『ココハ天国ダヨ』

さっきまで向こうに居た人が目の前に来てそういった。

『アナタハ近イウチニココニマタクルカラ』

────────

──ガバッ

「うわっ」

「結香…!?」

私はさっきみたものが夢であることに気づく。

「びっくりしたー急に飛び起きるからさぁ」

「へーそうなんだぁー…じゃなくて!今授業中でしょ!?」

「あーそうだけどー嘘ついてここに来たー」

「あ、まじか…」

「それより大丈夫?」

あ、あの事だよね…。

「ずっと保健室に来てるからさ」

「あぁ、そうだね」

「ごめんなんだけど洸に聞いちゃった。つらかったよね?相談のれなくてごめん…。美湖のことだから迷惑かけるとか思ってたんでしょ?」

「う、うん。」

さすが結香。

結香が友達で良かったよ。

結香はいろいろと『相談のってー』って来るけど私にはそんなことできないもんね…。

それに私一人でため込むタイプだし。

あのときみたいに迷惑だって言われたくないのもあるけど。

って。

話それたし。
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