「先輩。」

返事

──ピッピッピッ

聞こえてくるのは一定のリズムで鳴るなにかの音。

それと「美湖」と私を呼ぶ声。

よかった、

私生きてるんだ?

ゆっくり目を開けるとそこにはお父さん、お母さん、結香、龍貴さん、真夏、朱梨、紅葉……。

「美湖!!心配したんだからぁぁぁ」

「わっ、結香!?」

「美湖…お母さん心配したんだから。
結香ちゃんに聞いたよ、なんでそんなこと?」

「それ、は…」

なんで?

なんであんなことしたの…?

「それは、言いたく、ない、から」

ただの嫉妬なんて言いたくないよ。
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