「先輩。」
「どこって言われても…
俺、気づいたら目で追ってたんだよね、結香のこと。
結香のことみたらどきどきするし」

私は息を大きく吸った。

“返事”?

そんなの告白された時点で決まってる。

「私…っ」

龍貴さんは私をじっとみる。

「私っ!あんたなんか眼中にないから!
私なんかよりあんたのこと想ってくれてる人、居るでしょ!?
身近に!見てたのは私じゃなくて隣にいた大事な大事な大切な親友でしょ!?
あんたが自分で気づかないなんて、そんなに鈍感だとは思わなかった!」

大声で叫んだ私を放心状態でみる目の前の奴。

そういえば、私、かっとなってついあんたなんて言っちゃった。

ま。いいんだけど

「じゃあ私はこれで」
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