「先輩。」

彼女

「龍貴さん!?」

予想外の人物に驚いた。

「ど、どど、う、したんですか!?」

緊張のあまり噛んだ。

「はは、噛んでんじゃん」

笑いながら私に近づく龍貴さん。

まだベッドに寝転がっていた私は急いで姿勢を正す。

「な、なんでしょうか!?」

さっきまで笑っていた龍貴さんの表情が一変。

洸に襲われたときのことがフラッシュバックする。

私はつい逃げる態勢をとった。

「大丈夫、洸みたいにはしないよ」

「龍貴さ…」

「俺、美湖が好きだ」
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