ふたりの言葉。



「琴」



若葉が、私の名前を呼んだと同時にフワッと後ろから包まれる感覚。



「わ、かば?」



若葉が、後ろから私を抱きしめているのだ。



「琴、ちっちぇな。でも、そこが可愛いんだよな」



「ちょ……一体何言ってっ……!」



「でも、意地っ張りだよな。頑固だし」



若葉が離れようとするけど、若葉が後ろから抱きしめて離さない。



若葉の身長は私よりも頭1個分くらい大きいから若葉の顔が私の頭の上に乗る。


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