ふたりの言葉。



「若葉……どうしたの?」



「別に?」



「それより、熱とか……は?」



「熱は平熱。咳が出るだけで……ただの貧血じゃね?」



「ほんとっ……びっくりさせないでよ!!」



いきなりの琴の大声に俺は驚いて琴の頭から手を離した。


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