ふたりの言葉。



「……はぁ……っ……はぁ……」



昨日よりも倍増した怠さは、なんだか本当に熱に感じる。



もしかして、熱ある?



そう思った時、ドタドタと階段を駆け上がる音がして、俺の部屋にトントンとノックの音がした。



「兄ちゃん、もう時間だよー?」



「和奏?」



俺は、シュルッと最後にネクタイをつけて、バッグを持ってドアを開けた。


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