ふたりの言葉。



「兄ちゃん、大丈夫!?」



「……大丈夫、大丈夫」



はぁ……全然大丈夫じゃねぇよ。



俺は、立ち上がって和奏と一緒に階段を降りて一階に行った。



「若葉、おはよう。時間大丈夫なの?」



「はよ。無理だろ、これ。

てか、母さん。風邪引いたみたい。ちょっと病院行ってくる」



俺がそう言うと、母さんは俺の額に手を当てて驚いたような顔をした。


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