ふたりの言葉。



「若葉!熱あるじゃない!どうして、もっと早く言ってくれなかったの!?」



母さんが俺に向かって大きな声で怒鳴ったのは初めてだった。



「学校に電話しとくから、病院行くわよ」



母さんは俺にそう言って、学校の電話番号を押している。



和奏は、母さんの怒鳴り声に驚いたのか目を丸くしてポカンとしている。


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