ふたりの言葉。
『余命を……伸ばすことはっ……出来ないんですか!!!』
『癌の進行を遅らせることもできますが……入院しなければならなくなります。
どうされますか?』
『俺は……学校行きます』
『若葉……本当に、いいのね?』
『母さん、本当ごめんっ……』
病院から帰ってきて2時間くらい経ったのか、泣いている母さんを見るのが辛くて、俺は自分の部屋に引きこもる。
ボーッとしていると、頭の中に浮かんだのはさっきの病院での出来事。