ふたりの言葉。



───ピンポーン……



『はい、安井ですけど』



「あ、えっと……若葉くんと同じクラスの早見と申します。

若葉くん、いますか……?」



若葉が学校に来なくなってから、5日経った7月の土曜日。



私は、耐えられなくなって若葉の家に来ていた。



インターホンを押して、出てきたのは女性の声。



若葉の……お母さんかな?


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