ふたりの言葉。



一緒に登下校する相手がいない私は、その日ポツンと教室に1人座っていた。



『……もう、やだ』



友達が欲しい。



一緒に笑ってくれる人が欲しい。



一緒に登下校してくれる人が欲しい。



一緒に……一緒に……



『……っ……うっ……』



毎日毎日、1人で泣きながら帰るのは、もう辛い。



中学生の時は当たり前だった毎日が、今はもう夢のように思えてくる。


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