ふたりの言葉。



優子さんの車で、15分くらい走った頃。



「オトハちゃん、もうすぐ着くわ」



「え、でも……優子さん、ここって…」



嘘だ……嘘だ……。



「ごめんなさい、言わなくて。

若葉はここにいるの」



優子さんに連れてこられたのは、ここら辺で一番大きい病院だった。


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