ふたりの言葉。



「なんで琴がいんだよ………」



「若葉が心配だから……親友だからに決まってるじゃん…っ…!!!」



私は、優子さんがいるにも拘わらず若葉に思い切り抱きついた。



「琴……」



「本当に、心配したんだよ……?」



若葉がいなきゃ、笑顔になれないんだよ……?



「あのさ、琴」



「お願いだからっ……もう……」



「琴、……聞けって!!!!」



若葉の怒鳴るような大声に驚いた私は、ビクッと肩を震えさせた。


< 207 / 400 >

この作品をシェア

pagetop