ふたりの言葉。
「なんで琴がいんだよ………」
「若葉が心配だから……親友だからに決まってるじゃん…っ…!!!」
私は、優子さんがいるにも拘わらず若葉に思い切り抱きついた。
「琴……」
「本当に、心配したんだよ……?」
若葉がいなきゃ、笑顔になれないんだよ……?
「あのさ、琴」
「お願いだからっ……もう……」
「琴、……聞けって!!!!」
若葉の怒鳴るような大声に驚いた私は、ビクッと肩を震えさせた。