ふたりの言葉。
「肝臓癌……余命3ヶ月。肌……っ……黄色くなったりさ……、むくんでくるって……一応薬は飲んでるけど…っ……
最初は入院しないつもりだったんだけどな……?
でも、学校で毎回倒れるのもダメだろ?
みんな、心配……してんっ……のか、な」
若葉は、涙を堪えるように天井を見ながらそう言った。
「信じたくない……気持ちは、わかるけどよっ……俺だって……っ……。
……まだ、琴と……いて…ぇよ……」
私は、そう言った若葉を咄嗟に抱きしめていた。