ふたりの言葉。



彼は私に特に理由を聞くわけでもなく、立ち上がって制服のポケットの中をゴソゴソしている。



『はぁ……』



久しぶりに号泣しすぎて疲れた私はため息をついた。



パーンッ!!!!



私がため息をついた、その瞬間。



耳を劈くような音が、この教室に響き渡り、咄嗟に耳を手で塞ぐ。



そして、その音と共に私に放たれた、たくさんのカラフルな色の紙テープ。


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