ふたりの言葉。



「兄ちゃん、どこに行ってたの?」



和奏くんが、若葉に抱きついたまま可愛らしい上目遣いでそう言った。



その和奏くんの言葉に、ドキッとしてしまう私。



若葉も同じで驚いた顔を見せている。



和奏くんには…、若葉のことは言っていないんだ。



まだ、和奏くんは小学5年生。
知るのは、まだ早いのかもしれない。


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