ふたりの言葉。



「若葉、頑張ったね」



若葉を抱きしめいるから若葉の顔は見えない。



若葉が私の言葉を受け取って泣いているのかもわからないけれど、それでも若葉の心は泣いているから。



私じゃ頼りないかも知れないけど、辛さ苦しさを、半分にしてあげることはできるから。



「……っ…、」



私が泣いて……どうするの……。


< 275 / 400 >

この作品をシェア

pagetop