ふたりの言葉。



若葉は、目を閉じたまま開けるそぶりも見せなくて。



「なんでっ……なんでっ……」



「兄ちゃんっ!どうしたのっ……兄ちゃん!!」



私の横で、必死に若葉をゆすっている和奏くん。



いつでも笑顔な和奏くんが、大粒の涙を流している。


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