ふたりの言葉。
受け止めて
若葉が天国に旅立った次の日。
私は、愛梨ちゃんと駅前のカフェで会う約束をした。
まだ、全然腫れの引かない目をどうにかして、馴れない化粧で隠していく。
「お母さん…行ってくるね」
「行ってらっしゃい」
お母さんの顔を見ると、お母さんも目が赤くなっていた。
私は1人っ子だから、若葉と出会ってから何回か若葉を家に連れてきたこともあった。
少しの間だったけれど、若葉を息子のように感じていたに違いないから。