ふたりの言葉。



「和奏くん……」



「琴羽、一緒に来れなくてごめんね」



本当は、若葉のお参りに一緒に来ようと約束していたけど、和奏くんが大学の方で用事ができたみたいで、少し遅れてきたんだ。



「兄ちゃんに、何言ってたの?」



「会いたいって…何回も伝えてたの」



「そっか…多分、喜んでるよ」



和奏くんは、自分で買ってきたのか、花を私のように添えると、私隣にしゃがんで両手を合わせた。


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