ふたりの言葉。



……ピーーーー!!!!



いきなり鳴ったブザーの音に驚きつつも、私は目の前で行われている試合に釘付けになる。



もちろん、戦っているのは、私たちのクラスの男子だ。そして、相手は3年生。



普通に考えて、負けるのが当たり前だけれど、そう簡単にうちのクラスは負けないみたいだ。



「ナイシュー、若葉!」



何人かのクラスメイトが若葉にそう言ってハイタッチを求める。



若葉も笑顔でそれに応える。



開始早々、1分も経たずに若葉はゴール目掛けて突進し、2点取ってしまった。



なんて奴だ……。


< 73 / 400 >

この作品をシェア

pagetop