ピアノ少年とサッカー少年と私
私はおろおろしている瓔君に

「びっくりさせてごめんね。大丈夫だから。」

と言い、音楽室を後にしようとした。
その時不意に手首を瓔君に掴まれた。

「大丈夫なわけないだろ…」

そう言われたが、瓔君を見てしまうと涼を思い出してしまうから私は精一杯瓔君の手を振り払い音楽室を飛び出した。
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