学園王子は俺様系男子?!
文化祭!!
うぉぉぉぉぉー!!!!
ついに厳しい試練にも耐え抜き明日から待ちに待った文化祭!
「帆華ちゃん!本当にありがとう!!
肌も髪もすべすべつやつやだよぉー!」
『なーにいってんの!美桜が頑張ったんじゃない!明日のメイクは任せとけ!』
神様、仏様、帆華さまぁー(泣)
それはそうと最近海くん来ないなぁ。
諦めたのか!ふっふっふー!
『美桜先輩♪なに、ニヤニヤしてるんですか??』
こ、この喋り方といい声といい。
こいつは!
「やっぱ海くんか!なによ!もう来ないと思ったのに!」
あぁ。てかまた猫かぶってるし。
『てか、なんか美桜先輩変わりました?
髪の毛つやつやですし!肌も綺麗になりました?』
『わかる?!海くん!』
あぁ。帆華ちゃん。やめておくれ。
お願いだから変なこと言わないでよ…?
『この子ったら慶太先輩と文化祭回るのよ!誘われちゃって!ねぇ?美桜!』
い、い、言いよった!こやつ言いよったぞ!
「ぅううううううん!そーなんだよねぇ!うん!」
『そのためにこの1週間頑張ってきたのよねぇ!明日はメイクで化かすからきっと惚れちゃうわよー?』
や、やめて!お願いだから!
あぁほら!めちゃ睨んでる!私のこと!
『そーなんですねぇー。よかったですね美桜先輩?』
こ、怖すぎる!棒読み!やめて!
耐えれなくなって私は海くんに質問をふった。
「う、海くんは誰かと回るの?
もしかしてガールフレンドとか?!」
…なんでそんな切ない顔するのよ。
この前もそうだけど。。
どーしたのよ。
『そー、なんですよね…。
気になってる人がいて…。
その子と回るんです。』
…?なんか、苦しそうな顔。
「どーかした?なんか、無理してる?」
『な、なんもないですよ!!
あ、そーだ!美桜先輩!これあげますよ!』
これって…
「カップル選手権…?
なんであたしに?」
第一わたし彼氏いないのに!
『その慶太先輩って人を誘えばいいじゃないですか!』
け、慶太先輩?!顔がカーッとなるのを感じた。
『ほら!いまから、いってきたらどーですか??』
グイグいっ!
廊下まで背中を押された。
『頑張ってくださいね!』
「ありがと!海くん!」
海くん変なの…
私は急いで慶太先輩の所に向かった。
『いくなよ…。美桜のばか…。』
海くんの言葉に私は気付かずに走った。
明日はいよいよ文化祭。
波乱の幕開けのカウントダウンが始まった。