日記帳
 現在朝の6時。
 最近眠たくても寝れん。何かつらいなー。
 もうそろそろで、お母さんが声をかけてくれるかな?
「椿ぃ!起きなさーい!」 
 !!!
「ほいほ~い!今起きま~す!」
 やっぱし。フフフ。
 私の家は2年前に建てたばかりで、結構綺麗な気がする。
 因みにお母さんは専業主婦で、お父さんは会社の社長をしている。生活は中流の上の方かな。
 お父さんの会社が倒産しないことを祈る。
 階段をだらだら降りる。今日の朝ごはん何かなぁ。
 そう。私は食べることが生き甲斐なのだ!まさにデブの象徴。
「おはよぉ。」
「はい。おはよう。今日の朝ごはんは、フレンチトーストだよ。あんた好きでしょ?」
 うぉお!まじでか。
「ほうほう!蜂蜜の量は…。」
「いっぱいかけたから、安心して…。」
 やったぁぁあ!!!!今日は良いことあるかも!
 私は、ガッツポーズをする。
「椿…。あんた太るよ?もとからデブなのに…。」
「デブとちゃう!ぽっちゃりなの!!」
「はいはい。分かった分かった。朝からテンション高い。」
 いいだろ!別に!!まぁ、いつもの事だけども。
「はい。椅子に座って。」
 どうしたんだろう?今日は優しいな。
 何故かお母さんは、椅子をひいてくれた。
「よしっ!お言葉に甘えてぇえ!痛っ!!」
 くそぉお!騙された!
 椅子を後ろにひいたのか……。
 新手の技だな…。
「騙されてばっかで………。プッ……。ぅふふ!」
「さいってぇ!!何するのさ?!」
「別に。やりたかっただけ。」
 すると、お母さんは台所に歩いていった。
 やめてくれよぉ。お尻いたいよぉお。家庭内暴力だよ。
 私は、そのままナイフとフォークに手をつける。
「んじゃぁ気を取り直して、いっただっきまぁ~す!」
「はい。どうぞ~。」
 フレンチトーストを口に頬張る。
「ん~!美味しい!」
「そりゃよかった。」
「おはよう。」
 うわっ!来たよ。
「はい。おはよう。」
 うちには、2個年上の兄ちゃんがいる。
 名前は、有馬アヤメ。
 いつも、私をからかってくる。
「おはよう。椿。」
「お…おはざす…。」
 うっざっ!ニヤって笑ってきたよ…。
「おい、母さん!また、フレンチトースト?」
「良いじゃん。椿が、いっぱい食べてくれるんだもん。」
「はぁあ?」 
 兄ちゃんがガン見してくる。
「うざい。こっち見るな。」
「ほ~ぃ。」
 兄ちゃんは、フレンチトーストを黙々と食べ始めた。
 あぁ。もう、フレンチトースト食べちゃった。美味しかったぁ!
「ごっちそうさまぁ!!」
「分かった分かった!声でかい!!」
 お母さんのが、うるせぇわ。  
< 2 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop